三菱商事健康保険組合 常務理事 谷川修一 様

CASE

UBSのシステムを導入して15年。サーバ移行対応からテレワークの相談まで、その時々できめ細やかなサポートをしてもらっています

三菱商事健康保険組合 常務理事 谷川修一 様

業界の特性に応じたカスタマイズで、快適に業務遂行できるシステムになっている

2004年からUBSの基幹業務システム「KenpoWave21」とレセプト管理システム「RezeptSearch21」を利用されている三菱商事健康保険組合様。UBSは約15年にわたり、そのパートナーとして伴走してきました。谷川氏が常務理事に着任した2015年には、すでに組合内でシステムが定着していたといいます。

「残念ながら、常務理事自身が『KenpoWave21』『RezeptSearch21』を直接扱う機会はあまりありませんが、日々の業務が滞りなく回っていること自体が、使い勝手のよさを証明していると考えます。健康保険組合にとっては、いかに効率よく、正確に業務を遂行し続けられるかが、永遠の課題です。そうした業務のほとんどが基幹業務システム上で完結しますから、常に快適に使えることは健保の基幹システムにおける必須条件だと考えています」。

谷川氏が特に評価しているのは、フレキシブルなカスタマイズ対応。例えば、同健保は事業主である三菱商事が商社であることから、被保険者に転勤や海外駐在などの異動が頻繁に生じます。システム導入時には、そうした細かな個別事情にも問題なく対応できるようにカスタマイズしました。

現在は、UBSの新製品である常務理事向け健保経営支援システム「KW21-MSS」の導入も検討されています。

「予算・決算、選挙など、常務理事の業務を標準化できるソリューションに期待しています。ついに私自身もUBSのシステムを体感できると思うと、とても楽しみですね」。

業界の特性に応じたカスタマイズで、快適に業務遂行できるシステムになっている

ホスティングサーバへの移行もスムーズに。長期的な運用サポートに安心感

ホスティングサーバへの移行もスムーズに。長期的な運用サポートに安心感

システムと並んで、UBSの運用サポートにも谷川氏は注目しています。

「『システム本体を売って終わり』ではなく、導入後の定着支援やトラブルへの対処も含めた長期的な『ソリューション』を提供してくれているUBSを、とても頼もしく思っています。当健保にとって、今や欠かせない存在です」。

システムを導入してからの15年間、同健保を取り巻く環境は大きく変化してきましたが、UBSもそれに応じて、さまざまなサポートをさせていただきました。中でも谷川氏が印象深いと語るのは、システムを稼働させるサーバ環境の構築について相談されたときのことです。

「健保事務所内に設置していたサーバを三菱商事グループ全体のデータセンターに移すことになった際には、UBSがすべての作業を引き受けてくれました。また、その後さらに同データセンターからサーバを移動させなければならなくなったときも、UBSが推奨するデータセンターにサーバを設置する『ホスティングサービス』を提案いただき、スムーズに移行してもらえたんです。私たちだけの力では、通常業務と並行してこれらに対処できたとは到底思えません。たびたびの相談に根気強く向き合ってくれたことを心から感謝しています」。

こうしたタイミング以外にも、日常的にUBSの担当営業・SEと積極的にコミュニケーションを取っている谷川氏。健康保険組合をめぐる最新の情勢や健保連の動向、他健保の近況などについて情報交換しています。最近では、新型コロナウイルス感染症防止措置として、テレワークの導入について相談いただいています。

「非常にデリケートな個人情報を扱う健保であっても、リスクを最小限に抑えながらテレワークができる仕組みを、UBSの方々と模索しています。こうした困難な状況においても、私たち健保が安定的に業務を継続できるよう、支えていただいているのを感じますね」。

ユーザ会における他健保との交流は、健保業務・運営の課題解決につながる

2016年以降、谷川氏はUBS健保システムユーザ会の役員としても活動し、現在は会長として組織の運営に携わっています。

「ユーザの要望に耳を傾けながら、多くの健保にとって有益となるような講習会・勉強会を企画しています」と谷川氏。近年では、新任常務理事・事務長向けの勉強会を新たに企画・開催しました。

「ユーザ会の最大の意義は、健保同士の交流にあります」と谷川氏は強調します。

「他の健保とのコミュニケーションを通じて、業務遂行や運営における課題の解決につながるアイデアを得られることは多々あります。とりわけユーザ会は、同じUBSのシステムを使っているという共通の基盤があるので、より情報交換がしやすくなっていると思いますね。公法人の集まりであるということもあり『健保が抱く共通の課題に対して、みんなで解決策を考えていこう』という前向きな一体感に満ちています」。

さらに、UBSの経営陣や社員と交流できる点にも価値を見出している谷川氏。普段利用しているシステムを開発・提供しているメンバーの顔が見えることで、パートナーとしての信頼感をより高められるといいます。

「健保では業務上、外の世界と関わる機会がなかなかありませんが、こうして積極的に会合に出て、他の健保やUBSの方々と交流することも、欠かせない仕事のひとつであると考えています」。(谷川氏)

実際に同健保では、常務理事である谷川氏だけでなく、各業務の担当者もユーザ会の懇談会や勉強会へ積極的に参加しているそうです。

ユーザ会における他健保との交流は、健保業務・運営の課題解決につながる

健保の課題を解決するよりよいシステムを、UBSと共に作り上げていきたい

健保の課題を解決するよりよいシステムを、UBSと共に作り上げていきたい

現在、同健保は運営上の新たな局面を迎えているといいます。

「企業における健康経営の重要性が叫ばれる中、事業主の健康経営を推進する上で、健保の役割は一層大きくなっています。被保険者の健康を促進する保健事業にも注力するためには、これまで以上の業務効率化が不可欠です。その核になるのが、UBSのシステムだと考えています。今後もますます使いやすいシステムになることを期待していますね」。

最後に、谷川氏はUBSとの関わりについて、次のように語りました。

「長きにわたるお付き合いを通じて気づいたのは、UBSのシステムやサービスは、ユーザも一緒になって作り上げてきたものだということです。これからもUBS任せで改善を待つのではなく、積極的に要望をお伝えしていきたいと思っています。それが、当健保だけでなく、あらゆる健康保険組合が抱える課題を解決することにもつながると信じています」。

システムと両輪をなす運用サポートの重要性や、ユーザ会の意義についてお聞かせくださった谷川氏。UBSのソリューションが、健康保険組合業界における課題解決の一端を担っていることを再認識させられました。業界をめぐる状況が目まぐるしく変化する中で、今後も、ユーザ様の要望をしっかりと受け止め、ご期待に応えられるようなソリューションを提供してまいります。

※所属・役職等は取材時のものです。

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